東京03「人間味風」感想

BDジャケット

東京03の第21回単独ライブ「人間味風」のBDがやっと届いたので感想を書いてみます。
コロナの影響により発売が1~2か月ほど遅れた今作ですがとても満足のいく出来で、特に特典が充実していて実際にライブに行った人も再度BDやDVDを視聴して楽しめたのではないかと思います。
毎回思っていることですが東京03が劇団型コントの王者として有名になるにつれ単独ライブの幕間の映像のクオリティがメキメキ上がっていくのが成功者の証みたいですごいと思います。テレビの露出が劇的に増えたりするのではなくライブの映像に金がかかっているのが分かるようになるというのが東京03ぽくてすきです。
それではネタバレにならない程度に各コントの感想を書いていきます。

部長のいい話

東京03が時々する長い間を笑いに転換するタイプのコントです。飲み会などで尿意がだんだん強くなってきたときに熱いまじめな話が始まると話に入りきれずに「早く終わんねえかな」と思ってしまうという失礼な考えが発想のコントです。
こういうダメ人間の考えが元となってそれをぶちまけるタイプのコントは共感できるので好きです。
しかしたっぷり間をとってからの説教で笑いを取りに行くため笑点でやって滑ったという副音声には思わず納得してしまいました。
逆によくこのタイプのコントを笑点でやったなとその蛮勇さに感心しました。

主題歌「ミフミフJG(熟語)」

曲は楽し気な感じで耳に残り、歴代のオープニングソングの中でもかなり好きです。しかしそれ以上に目についたのが映像の手の凝りようです。
いつだかの幕間のVTRで制作協力者(スタッフ?)のニイルセンが発明したホワイトボードに絵が描かれ、描き足されたり消されたりしていく過程を撮る手法が存分に使われています。
これはかなり時間がかかるらしく描くのと撮るので相当な手間がかかっていると思われます。
幕間の映像一本で半日かかったそうなのでその映像以上にホワイトボードの絵が目まぐるしく描いては消されるこのオープニングソングの映像は
日をまたいだ可能性があります。

開店祝い

これは言わないほうがいい本音を角田さんがぶちまけるタイプのコントです。
古い電化製品が直って買い換えの機会を逃してがっかりするというあるあるの感情から飯塚さんが見つけた角田さんの面白いリアクションを組み合わせることにより生まれたコントです。
「もうそろそろコンポは買い換えたい」→「そもそも最初からあんまり気に入ってない」→「もっといいのを自分で選んで買いたかった」→「毎回コンポを直して自慢げにしやがって嫌い」とどんどんぶちまける本音の言ってはいけなさがエスカレートしていくのが笑いました。
幕間の映像はロードムービー風で角田さんの売れないミュージシャン役が似合ってました。

満を持して

おそらくテレビや現場で目の当たりにした面白いことを言いそうなタメや空気を作り出しておいて何にも面白いことを言わない人への飯塚さんの何らかの気持ちがコントになったものです。
ボケを任された豊本さんの暴れっぷりが面白かったです。
幕間の映像はこの肩透かしが競技になったらというものでパンチと言ってキックを繰り出すなど少しでも客の受けを気にした行動をとるとマイナスになるというおかしさが面白かったです。

余計な感情

これはネタの稽古であるあるの長台詞を言えるとその嬉しさが出てしまうというのがネタだそうです。
しっかりセリフがこなれてきたころの収録なので長台詞もしっかり言え、かつ嬉しげな様子も演じていてさすがと思いました。
このコントで特に好きなのは長台詞が成功するともう片方が嬉しそうだったり、登場人物の仲の良さが垣間見えてほっこりできるところです。
幕間の映像は学園ドラマ風でものすごく作りが凝っています。動画を撮って教師を脅す生徒に対してあらかじめカメラを仕掛けておいて
最初からリアルタイム配信しておくというのは100%首になるだろうけどかっこいい逆転の案だと思います。

恥ずかしいはずの話

これも単独公演2~3回に1つは入っている飯塚さんが豊本さんのアレなところにイラっとしたことをもとにしたコントです。
アルファルファとして付き合いが長いからか単に豊本さんのダメ人間ポイントが多いのかわかりませんが、飯塚さんの豊本さんへの苛立ちが元のコントは東京03の中で1つのジャンルとして分類できるほどあります。
さんざん副音声で豊本さんへの愚痴を聞かされているので、豊本さんの自分のミスを認めずずらしていって変な感じにする様子が本当にはまって見えました。
幕間映像はこのコントのミスを認めない男の歌です。とくにメニューを省略するルールのある喫茶店での「クリームソーダ」を「クソ」といったとの歌詞の下りは爆笑しました。その歌のその部分だけ数日耳に残ってリピートされ続けました。

浮気相手と

さらば青春の光と鬼ヶ島の浮気騒動をもとにある意味失礼な妄想を膨らましてできたコントです。
こういったこのコントでは浮気した側といった非がある本来下手に出るはずの立場の人間が、許してもらおう、少しでも相手に何かしたいといった気持ちが強すぎて逆に上から行くような形になるのが好きです。
現実にあったらお前が悪いのになんだその態度はと笑うどころではないのですが、架空のコントだからこそ遠慮なく笑えます。
幕間映像は物販紹介で2つのコントの設定をうまくつなげつつ商品の紹介をしています。

その日までに

最後の長編ネタを書いてくれるオークラのお父さんがちょうど台本執筆中に危篤になったのをネタに昇華したコントです。
副音声の情報がなかった1回目は普通に笑えたましが、そのことを聞いた2回目以降は笑いつつもしんみりしてしまいました。
じっさい演じていた3人も気持ちが入って泣きそうになることがあったそうです。
こういうのを聞くとプロの創作者のインプットの貪欲さとアウトプットの滑らかさは驚かされます。
エンディングテーマもいい曲でした。

特典映像

映像特典はおそらく10歳以上年下の第7世代の芸人さんを呼んでの私コント(私小説のコント版)で「ハナコ」、「かが家」、「空気階段」がそれぞれ一緒に演じていました。
ゲストのグループのメンバーのダメなところをつつく→逆切れして本音が暴走して笑いをとるという流れは一緒なのですが、三者三様でダメな部分が違うので違った味わいのあるコントに仕上がっていました。
自分は空気階段のもぐらさんのマジモノのクズっぷりがある種の異世界観を感じて好きです。
少し調べたり、副音声を聞く限りもぐらさんは愛嬌とお笑いの才能がなくて、腕っぷしがあったら刑務所に入っていてもおかしくないレベルの
ダメ人間みたいです。
新しい芸人さんとの東京03の掛け合いも見れて買ってよかったです。

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