ライドンキング-格闘漫画家の異世界転移もの


引用:馬場康誌先生「ライドンキング」
http://shonen-sirius.com/series/sirius/ride-on-king/

ロシアで出版不可能の異世界ファンタジー漫画

この漫画は長年格闘漫画を描いてきた馬場康誌先生が月刊少年シリウスで2018年より連載が開始された異世界ファンタジーマンガです。
面白いけどマイナーだから記事を書きたいと思っていたのですが、書こうと思っている間に次に来るマンガ大賞2019コミックス部門U-NEXT特別賞を受賞して名が売れてきたのでこれ以上有名になる前に書きました。

内容は明らかにKGB出身のあの人似の大統領が異世界転移して、未知の動物の騎乗を目的として冒険していくというものです。

馬場先生の前作「ゴロセウム」もファンタジーに片足を突っ込んでいましたが、その作品の番外編第7話「異世界遊戯」(こちらで無料で読めます2019年10月21日現在http://seiga.nicovideo.jp/watch/mg199916?track=ct_episode)がこの「ライドンキング」の下敷きとなっていると思います。

編集者がロシアの知人に聞いたところ、確実に出版停止を食らう(下手したら暗殺?)とのことです。

 

ライドンキングのここが一味違う

自分が面白いと思った点を挙げていきます。

・画力が高い
格闘漫画歴20年を超えるベテランだけあって人体(特に筋肉)の書き込みが緻密で、打撃や関節技の描写も見事です。
女の子もかわいく、個人的にぐっと来たのは雌のケンタウロスで、場体がちゃんと一回り小さく心なしか丸めに描かれているのにこだわりを感じました。

・主人公がかっこいい
小国を周りの大国と張り合うまでにした大統領という設定だけあって、シビアな考えながらも基本良心に従って行動しています。(騎乗欲には正直ですが)
また異世界転移前から化け物じみた強さを見せることで主人公の無双に説得力を出しています。

・設定が緻密
優秀な編集やアシスタントがサポートしているのか、それとも先生自身がファンタジーの造詣が深いのか、土地、言語が通じる理由、宗教、異人種、ミスリルの扱いなどかなり説得力を持たせて書いています。
例えば言語が通じるのも神の加護の一種としているのですが、読者が疑問に思いそうなところをガチガチに固めるのではなく、応用が利きそうな適度な感じで答えています。
現にこの設定はもう一度使われました。

単行本特典として設定解説があるのですが、アイテム設定がTRPG風でかなり凝っていて読んでいて楽しいです。

・いい意味で理屈っぽい
読んでいて好きになったのは「風魔法で切り裂く」というのをワイヤーを仕込んでいるからと理由付けをしたことで、「人体をズタズタにできるくらいの風なら上に吹き飛ばして墜落死が楽じゃね?」という疑問をつぶしたところです。
自分はこういう空想科学読本的発想が好きなので。

・ぶち込まれるプロレス・格闘技ネタ
馬場先生が生粋のプロレスファンのため、各所にプロレスネタが織り込んであります。
例として

ゴブリンの鳴き声「サムゴー」がキックボクシング選手の名前

主人公の異名「閃光の魔術師(シャイニングウィザード)」がプロレスの技

魔圧縮(スモールパッケージ)もプロレスのフォール技

これはニコニコ静画でコメントの解説付きで見ると分かり易くて楽しいです。

また先生が函館出身のため地図が明らかに渡島半島です。

自分としては面白いのですがタイトルの騎乗要素が薄くなっている気がするので、異世界のトンデモモンスターをどんどん乗りこなしてほしいです。(自分としてはワーム系で地中潜行希望)

2019-10-21

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